2025.05.07

【イベントレポート】CS寺子屋Vol.22「生成AI×カスタマーサクセス:ROIを見える化するプロンプトを大公開!」

2025年4月3日(木)にCS寺子屋Vol.22を開催しました。
今回のテーマは、「生成AI×カスタマーサクセス:ROIを見える化するプロンプトを大公開!」
生成AIを活用して、CS活動の定量的な価値をわかりやすく伝える方法について、具体的なプロンプトをご紹介しました。
本レポートでは、当日の内容を振り返りながら、皆さまにお届けしたいポイントをご紹介します。

生成AI活用にあたって押さえるべき注意点

まず、生成AIを業務に取り入れる際に大切な3つのポイントをお伝えしました。

  • ChatGPTの自動学習設定を解除すること
  • 個人情報や機密情報はマスキングすること
  • 出力された内容を必ず自ら検証すること

特に、顧客データを扱うCS業務では慎重な対応が求められます。

ROIを見える化するためのプロンプト

続いて、CS施策の成果を定量化するためのプロンプトをご紹介しました。
今回取り上げたのは、「解約率の改善による収益効果(ROI)」をChatGPTを使って試算できるものです。入力項目は以下の通りです。

  • 年間売上(契約あたり)
  • 累計契約件数・新規契約件数
  • 解約率(改善前/後)
  • 改善が表れるタイミング
  • 投資回収期間
  • 粗利率 など

このプロンプトでは、割引現在価値(NPV)の考え方を取り入れ、将来的な効果を「現在の価値」として算出できる設計となっています。
口頭では伝わりづらかったCSの貢献度を、数値として可視化できるよう工夫しました。

担当者の生産性を可視化するプロンプト

もう一つご紹介したのは、CS担当者1人あたりの生産性をARRベースで評価するプロンプトです。

  • 1人あたりの担当顧客数
  • 顧客1件あたりの年間経常収益(ARR)

この2つの数値を掛け合わせることで、担当者ごとのARRを算出し、業界平均(1人あたりARR 1億円)と比較できる設計としました。
さらに、出力結果をもとにChatGPTに改善策を尋ねることで、具体的な打ち手を検討する材料にもなります。

実践タイムとQ&A

イベント中盤では、実際にプロンプトを使っていただく「実践タイム」を設けました。
参加者の皆さまには、事前配布した資料に沿ってChatGPT上で数値を入力し、出力結果を確認していただきました。

また後半には、アップセル・クロスセルの収益効果の計算や、CSVファイルを活用したデータ分析、スプレッドシートとの連携方法、画像生成機能(Create Image)の活用など、より応用的な使い方についてもご紹介しました。

まとめ

CS寺子屋Vol.22では、生成AIを活用し、CS施策の成果を数値で伝えるための実践的な方法を紹介しました。

  • 解約率改善によるROIの可視化
  • CS担当者単位での生産性測定
  • データ分析やレポーティングへの応用

こうしたツールや考え方を取り入れることで、CS活動の価値をより明確に社内外へ伝えられるようになると考えています。今回ご紹介したプロンプトや手法は、特別な準備をしなくてもすぐに試せるものばかりです。ぜひ実際に手を動かしてプロンプトを活用し、日々の業務やチーム運営に役立てていただければ幸いです。

カスタマーサクセスの他社事例を知りたい方は、KOMMONSコミュニティへぜひご参加ください。

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