2024.01.30
[イベントレポート]SUCCESS CAMP 2024 -灯そう。-
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2024年1月20日(土)東京・丸の内にて、CS KOMMONS初となる大型オフラインイベント 「SUCCESS CAMP 2024 〜灯そう。〜」を開催しました。
本イベントは、カスタマーサクセス(以下、CS)担当者が抱える課題に対する解決策や、ロールモデルとなる人々とのつながりを見つける機会を提供し、CS担当者のキャリアにさらに強い火を灯すきっかけを作ることを目的として企画を進めてきました。
120名を超える申し込みをいただき、会場には100名以上のCS担当者が当日来場されました。
今回のイベントレポートでは、「SUCCESS CAMP 2024 〜灯そう。〜」がどんなイベントだったのかをイベントの雰囲気がわかる写真と共にお伝えします。
※メインステージで行われた事例登壇については、事例登壇セッション編のイベントレポートを後日公開する予定です。
SUCCESS CAMP 2024 のイベントコンセプト
CSはプロダクトや事業フェーズによって 異なるアプローチが存在します。
そのため”CSの取り組みやキャリアについて、誰と情報交換すれば 良いのか分からない”と悩むCS担当者の声が、これまでCS KOMMONSに多く寄せられていました。
CS KOMMONSでは、これまでオンラインをベースにしたイベントを多数開催してきました。オンラインでのイベントは先進事例を聞き、自社の参考にできるものの、自分と同じような課題を持った人や取り組みをしている方同士でつながりにくいといった課題がありました。
本イベントでは、オフラインだからこそできる出会いを生み出すために、以下の3つをコンセプトとして掲げました。
【SUCCESS CAMP 2024の3つのコンセプト】
- 知識をつける
- 自分のタイプを知る
- 仲間と出会う
まず、”知識をつける”について。CS業界でも先行事例を有する登壇者に話してもらい、明日から活かせる知識をつけてもらう。
次に、”自分のタイプを知る”について。自分のキャリアを言語化するワークショップや、自社のCSタイプを知ることができるようなタイプ分けを実施。
さいごに、”仲間と出会う”について。プロダクトや事業フェーズ、抱える課題など共通項を持つ他社CSと交流し、同志となるような仲間を見つけられるような仕掛けを作る。
3つのコンセプトに基づき、知識を得られる事例登壇と自分のタイプを知るワークショップ、仲間と出会えるネットワーキングスペースなど、同時に複数のコンテンツが開催されるプログラムとなりました。
オープニング
オープニングムービーと共にはじまったオープニングセッションでは、今回のイベント企画の発起人でもある弁護士ドットコムの中嶋太志さんと株式会社KOMMONSの白塚から、イベント開催趣旨や各種イベントコンテンツ、イベントの楽しみ方を案内しました。
また、仲間と出会う仕掛けとアイスブレイクを兼ねて、隣の人と参加目的を共有し合うペアワークもオープニングで実施しました。
参加者同士でコンテンツの感想や質問は、CS KOMMONSが普段コミュニティ運営で使っているSlackに本イベント参加者用の特設チャンネルを作成して、その特設チャンネルで受け付ける形を取りました。
登壇者の話を聞いて何を感じたのか、他の参加者はどんなことに疑問を持ったり、気づきを得たりしたのかを共有するのに役立ちました。
事例登壇
メインステージで行われた事例登壇では、SmartHR 枝川さんに総合司会を務めていただき、12人の登壇者による6つの事例登壇セッションが行われました。
本イベントの登壇者は、CS KOMMONSの分科会「KOMMONS Premium Partners(略称:KPP)」に参加されている方々です。CSのマネージャークラスを集めたKPPでは、CS業界を盛り上げるべく、ひと月に一度の定例会でノウハウを共有しあうなど活動をしてきました。
有償サービス設計や新しい環境での戦略設計、CSの可能性を最大化させるためのデータ活用、CSとして活躍し続けるには、などKPPメンバーが培ってきたノウハウや知見をKPPという分科会の中で留めておくのは勿体無い!多くのCS担当者に役に立つ話なのでは?という話になり、今回のような事例登壇セッションを設けることとなりました。
事例登壇セッションについては、別途事例登壇だけをまとめたイベントレポートを公開予定です。盛りだくさんな内容になっているので、そちらの公開も楽しみにしていてください!
CSモデルキャンバスワークショップ
「これさえあればCS設計ができる!CSモデルキャンバスワークショップ」というタイトルで、サイボウズ 大脇さん、Srush 小関さん、イタンジ 原島さんにワークショップを開催いただきました。
CS起点で事業における重要な課題を明確にするためのフレームワーク「CSモデルキャンバス」を活用しながら、課題の明確化ととるべき解決策の方向性を知ることができるワークショップだったのですが、20名定員が満員になるほどの人気のセッションとなりました。
参加後のアンケートでは、「短時間で実務に活きる知識が深められました!」、「すごい勉強になりました!」などの声が寄せられました。
テーブルごとに議論を進める形式だったこともあり、参加者同士で会話が弾んだのも良かったようです。
自分のキャリアを言語化するワーク
「9つの質問で”自分のキャリア”を言語化するワーク」では、KOMMONSの内川さん、斎藤さん、Chatworkの大河内さん進行のもと、キャリアを振り返るワークショップが開催されました。
- 自分が持っている資格やスキルは?
- これまでの仕事を振り返り、役に立てた相手は?
- 具体的にどんな価値を発揮 or 役に立てましたか?
などの質問が9つ書かれたフレームワークを使って自分で振り返りを行った後に、横の人と発表をし合うような内容のワークショップでした。
発表することで内省が進んだり、質問をし合うことで自分が気づかなかった価値観に気づけたりするような時間になったようです。
ネットワーキングスペース
仲間と出会える場として、受付の隣にネットワーキングスペースを設けました。
15:30受付開始、20:45イベント終了と、長丁場のイベントかつ土曜日に開催だったため、家庭の都合等で懇親会まで出れない参加者も一定数いらっしゃいました。また、セッションとセッションの間の時間などを活用いただくケースも多かったです。
同志を見つけたい方や、事例セッション後の登壇者に直接質問をしたい方がネットワーキングスペースに集い、真剣に交流する参加者が後を絶たないスペースになりました。
灯そうボード
「SUCCESS CAMP 2024 〜灯そう。〜」は、約20名もの運営メンバーとともに作り上げてきました。運営メンバーをいくつかのチームに分けて準備をしてきたのですが、そのチームの1つが「つながりを作るチーム」です。
つながりを作るチームのオシロ 浜田さん、Repro 高橋さん、ラクス 小岡さん、KOMMONS 白塚が、イベント全体を通して、どういう体験設計をすれば自然と参加者同士の繋がりが作れるかを議論に議論を重ねて形にしてきてくれました。
つながりを作るチームの企画の1つが「灯そうボード」です。
キャンプ場を模したパネルの上に、参加者の今年の抱負が書かれた付箋が貼られていきました。
「健康第一!」、「もう一段上へ!」、「海にいきたい」など想い想いの抱負が集まる様子は、キャンプファイヤーを囲みながら雑談しているような様子になり、とても可愛らしいボードワークになりました。
イベントに参加してすぐに「この人と話したい!」などがなくても、付箋に抱負を書きながら、ゆるっと人と話したり、出会うきっかけにもなったようです。
書き初めコーナー
「久々に墨汁の匂いを嗅ぎました」という感想も多かったのが、こちらの書き初めコーナー。1月ならではの催しではありますが、大人になってから筆を持つことは少なくなってしまったのではないかなと思います。
「勝負」、「余白」、「ナイスバディ」など、今年の目標を書く方もいれば、全然関係ない言葉を書いている人もいて、「なんでその言葉にしたんですか?」とついつい聞きたくなるようなものばかりでした。
受付・名札作成
本イベントでは、先ほどのつながりを作るチームの他に「自分のタイプを知る」というチームもありました。スカイディスク 内野さん、リーディングマーク 谷さん、KOMMONS 白塚が「自分のタイプを知るチーム」のメンバーとなり、自社のプロダクトタイプや事業フェーズを可視化する仕掛け作りを準備してくれました。
その仕掛けが受付横で配布した名札シートです。上記のフローチャートに基づき、プロダクトタイプを5つに分け、それぞれのプロダクトタイプが書かれた名札シートを用意しました。
参加者は色分けされた名札シートを見ることで、自分と同じプロダクトタイプの人と出会いやすくなるようにしました。
また、プロダクトタイプのほか、役割やCS経験歴、CSの組織規模、今回のイベントで知りたいこと・聞きたいことを記載してもらうことで、プロダクトや事業フェーズ、抱える課題など何かしらの共通項をもつ参加者を見つけやすくもしています。
クロージング
クロージングセッションは、オープニングセッション同様、弁護士ドットコム 中嶋さん、KOMMONS 白塚の進行のもと進められました。
「新しい気付きや学びはありましたか? また、SUCCESS CAMPへの参加目的は 達成できそうですか?」といった学びを隣の人と共有し合うペアワークや、CS KOMMONSのこれまでの取り組みの紹介、今後のイベントの紹介をしました。
クロージングまで参加いただけた方も多く、集合写真ではなかなか見ないL字の画角でどうにか参加者全員が1枚に収まりました。クロージングまで参加いただいた多くの参加者のみなさま、ありがとうございました!
※ちなみに、本イベントではカメラ担当としてSATORI 川西さん、白塚葵さんにご協力をいただきました。プロのようなお写真はお2人が撮影されたものです。
懇親会
懇親会はオシロ浜田さんの進行のもと、懇親会の楽しみ方などを紹介しました。
参加したセッションの感想を共有しあったり、登壇者に直接話を聞きに行ったり、共通項が見つかったりと、話が盛り上がりすぎて、なかなかご飯を食べる時間がない・・・!という人が散見されるほどの熱気で、最後まで盛り上がりました。
5時間に渡る長丁場のイベントだったにも関わらず、懇親会まで参加してくださった方が多くいらっしゃいました。懇親会まで参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
会場協賛いただいたユーザベースさん
「SUCCESS CAMP 2024 〜灯そう。〜」は、準備段階から会場協賛をいただいたユーザベースさんにおんぶに抱っこと言わんばかりのサポートをいただきました。
ユーザベースさんが提供するスタートアップ情報プラットフォーム「INITIAL」では、INITIALを利用するVC・CVC・事業会社等を対象とした、ユーザーの知見と人脈をつないで循環させるためのユーザーコミュニティを運営されています。
コミュニティを自社でも運営しているからこそ。顧客視点のCSをしているからこそ。CS KOMMONSの取り組みも応援してくださっているのではないかと思うと身が引き締まる想いです・・・!
大沢さんをはじめ、ユーザベースのみなさま、本当にありがとうございました。
ノベルティ・パンフレット
当日受付で配布したノベルティとパンフレットについても簡単に紹介させてください。
ノベルティは、「SUCCESS CAMP 2024 -灯そう。-」というイベントタイトルにちなんで、電池式のキャンドルを用意しました。
電池式のキャンドルにはイベントロゴを入れているのですが、月のモチーフが「CS」の文字になっています。参加された方はよかったらじっくり見てみてください。
パンフレットはキャンプ雑誌風に仕上げました。イベントプログラムやイベントの楽しみ方、交流をする際のポイントなど参加する上で届けたい情報をギュッと収めつつ、読みながらワクワクしてもらえるようにしたいと思って、このデザインにしています。
「こんなセッション参加したな」、「この時間であの人と出会えたな」、「あの気づきは大きかったな」など、イベントを振り返る際にも見返してもらえたら嬉しいです。
イベントに関するアンケート結果
参加者を対象としたイベント後のアンケートでは、51.1%の方が「非常に満足した」、38.3%の方が「満足した」と回答くださり、89.4%の方からポジティブな回答をいただける結果となりました。
【アンケートでいただいたコメント(抜粋)】
■メインステージに関して:
- 学びが多いセッションでした!
- この時間でこの規模を考えるととても学びが大きかったです。
■ワークショップに関して:
- 勉強になりましたが、やや時間が短く感じました。
- 短時間で実務に活きる知識が深められました!
■懇親会に関して
- 繋がりやすい形で席配置もして頂き、密度濃い時間を過ごさせてもらいました。
- 色んな方と話すことができとても良い時間でした。参加者が多かったので、もっと時間が欲しいくらいでした。
■イベントに関する感想
- 初めてオフラインイベントに参加しましたが、楽しかったです!勉強になりました!!
- 他社のCSの方と巡り合う機会を普段作れていなかったので、とても貴重で有意義な場になりました。ご準備大変だったと思いますがありがとうございました!
- イベントをとても楽しみながら学ばせて頂きました。メインセッションが5分間隔でサクサク進むのも良かったです。今後、協力できることがあればさせて下さい!
さいごに
「SUCCESS CAMP 2024 -灯そう。-」は、コミュニティ内の有志が集まった運営チームで準備をしてきました。数ヶ月に渡り、何度もミーティングをして、話し合って、議論をして、こういったイベントができたことを、とても誇りに思います。
運営チームのみなさま、改めて一緒に走り切ってくださり、ありがとうございました!!